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仕事のこと、ビジネスに役立つこと、海外事情

Google社 における理想の上司の条件【Forbes Japan記事考察】

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 アメリカ・Google社が同社員を対象に行った調査で「上司となる人に求める8つの条件」が導き出されたという記事を読んだ。(元記事:Forbes Japan)

 記事によると、Googleは以前、管理職を置かないフラットな組織をとっていたが、「その人がいたほうが組織全体のパフォーマンスが高まる上司像」として、社員が策定した8つの条件を満たす管理職を復活させたとのこと。

 その8つの条件は下記のとおりである。これらの条件は僕らのような日本の中小企業にとっても参考となる。

 

 「良いコーチであること」

 「チームを勢いづけ、マイクロマネジメントをしない」

 「メンバーの成功に関心を持ち、積極的に関与する」

 「生産的かつ成果主義である」

 「良いコミュニケーターであること」

 「部下のキャリア開発を支援する」

 「チームのための明確なビジョンと戦略を持つ」

 「チームにアドバイスできる技術的な専門知識を持つ」

 

これら8つの条件は、個人的には大きく分けると4つのポイントに絞れると思う。個人的な意見も交えて紹介したい。

 

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「良いコーチであること」

「良いコミュニケーターであること」

「チームにアドバイスできる技術的な専門知識を持つ」

 これら3つの条件は、部下との「コミュニケーション」に関してである。プロジェクトや部署をマネジメントする上司は、部下と円滑なコミュニケーションが取れなくてはならないということだ。

 「円滑なコミュニケーション」をもう少し考えてみれば、中でも「聴く力」が必要だと思う。話しかけにくく自分の意見や考えを打ち明けにくい上司よりも、オープンマインドであり、意見を述べやすい上司の方が、チーム内の議論は活発になるだろう。上司に聴く力があればチームや部署内の関係性も良くなる。良いコミュニケーターというのは、部下の意見をしっかり聴ける上司だろう。

 さらにGoogle社員にとって上司とは、良いコミュニケーションが取れるだけではなく、部下の挙げた意見や質問に対して「的確なアドバイス」ができる必要がある。その為には、アドバイスができる程プレーヤーとしても先頭を行かなくてはならない。上司個人の技能や知識がチーム内でも突出している必要があるということだ。

 

 

「チームを勢いづけ、マイクロマネジメントしない」

「メンバーの成功に関心を持ち、積極的に関与すること」

 これら2つの条件は、部下にいかに「任せる」ことができるかと僕は解釈した。先に挙げた、“個人能力としても優秀なタイプの上司”は、一方では、自分のやり方が最も早く正確だと考える。経験も豊富なため自分のやり方に自信もあるだろう。しかし時に問題なことは、そのやり方を部下に押し付けることだ。その方が早くて正確だと考えるからだ。

 しかし仕事と一緒にやり方まで設定された部下は、上司の手足に過ぎず、仕事の面白みも味わえない。マイクロマネジメントとは、仕事の進め方に部下の創意工夫の余地を与えないほどの指示のことだ。

 中小企業にはワンマン社長によくある現象だろう。社長の力で会社を成長させてきた経験や実績があるため、社長は部下に全て事細かに指示をしてしまう。

 しかし部下が仕事を通じて成長し成功するためには、仕事を自分のものとして「やり遂げる」しか無い。そしてその為に上司ができる唯一のことは、部下に「任せる」ことだと僕は考えている。Google社員にとって理想の上司は、仕事を任せてくれて、部下の成長・成功を考えてくれる存在ということだ。

 

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「生産的かつ成果主義である」

 これは部下を「評価する力」を述べているのだろう。Googleの社員は、上司に「結果に基づいて評価してほしい」と考えているということだ。そのために上司は、いかに部署やチームの生産性を上げるかということを第一に考えて欲しいと考えている。

 生産的というのは、どれだけ価値を生み出すかということだ。上司自身がどれだけ部署が価値を生み出すかということにコミットする。そして、部下がそれぞれ生み出す価値を測るための明確な基準が必要だ。その基準をもとにフェアに評価する必要がある。部下も評価される基準が明確だからその数字に対して邁進できるのだ。

 

 

「チームのための明確なビジョンと戦略を持つ」

 上司はチームや部署が「どの目標に向かって」、「どのように進むのか」を示さなくてはならないということだ。いかに生産的でありコミュニケーションが取れる人材であっても、「全体の視点」が持てなくては理想の上司とはなれないということだ。なぜならビジョンと戦略は上司にしか設定できないからだ。チーム内の他の誰も、勝手にビジョンを設定することはできない。こればかりは上司が設定し部下に示す必要がある。

 もう少し付け加えるならば、設定するビジョンと戦略は、部下が納得して共同できるものでなくてはならないだろう。そうでなければ、部下が全力で掲げたビジョンの為に戦略に乗っかってくれない。その為には、なぜそのビジョン(目標)で、どうしてこの道筋で進むのかを繰り返し説明する必要がある。「明確な」という部分にはこれくらいのリアリティが存在していると思う。

 

 

 自分自身、上司として、経営に携わる者としてこれらの条件全てを満たせているかはわからない。しかしとても共感できる部分が多く、自分の部下にとってよい上司となるべく自戒のチェックをしようと思う。