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仕事のこと、ビジネスに役立つこと、海外事情

田舎暮らしの良いところ4つ、悪いところ3つ【都会との比較】

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 僕は生まれも育ちも田舎である。日本でも田舎の代名詞とされる県で18歳まで育った。その後、大学進学で上京し、東京で暮らした。またアメリカ・サンフランシスコ、香港と1年以上ずつ暮した経験がある。そしてその後はまた、生まれ故郷の田舎にUターンして生活している。つまり田舎と都会の両方での生活経験がある。

 田舎と都会の暮らしでは、生活の仕方、受ける影響、人との付き合い方までまったく違う。今回、田舎暮らしの良いところと悪いところを、都会の暮らしと比較しながらまとめてみる。田舎への移住を検討している方、転勤で地方へ行くことになった方などに参考にして頂ければ幸いだ。田舎暮らしの善し悪しは、年齢によって感じ方が異なるかもしれない。価値観は年齢とともに変わって当然だからだ。しかし、今回はあくまで都会生活経験のあるアラサーの僕が田舎暮らしを客観的に評価してみようとおもう。

 

田舎暮らしの良いところ1 短い労働時間と長い余暇

 もちろん全ての会社に当てはまるわけではないが、仕事の時間は都会での仕事と比べ短いはずだ。事実、僕の会社でも遅くとも18時半には全員帰宅するし、周りを見渡しても同様の会社が多い。一方、東京で働いている大学の時の友人や先輩後輩は、夜遅くまで働くのが普通だと感じている。もはや残業が当たり前になっていて、疑問にすら思わない人すらいる。経営者という立場を離れ、いち個人として客観視すれば、仕事後の余暇の時間が長いことは必ず人生を豊かにしてくれると思う。就業後は自分の趣味をするのも良いし、仕事のスキルアップの為にoff the job での自己投資に時間を使うのも良い。何より、家庭を持つ身としては、家族との時間を大切にできることが良い。

 都会で仕事に追われ、残業後に帰宅すれば既に子供は寝ている。コミュニケーションがとれるのは休日のみといった生活は、正直今の僕には想像できない。

 

田舎暮らしの良いところ2 家族との距離が近い

 僕の両親も、嫁の両親も今住んでいるところからかなり近いところに住んでいる。週末になれば子供を連れて、一緒に食事をしたり、遊んでもらったりしている。子供もおじいちゃんおばあちゃんと遊べて嬉しそうだし、なにより両親にとっての孫は、手放しで可愛がれる癒しの存在だ。双方にとって、近くに住んでいることは良い環境である。田舎暮らしの家族だけが、家族との関わりを頻繁にとれるわけではないだろうが、田舎暮らしの夫婦のほうが、良い意味で両親に頼ったり、よく関わりをもつことが多いと思う。同じ東京都に住んでいても、電車を乗り継いで毎週末両親の実家に帰る夫婦は稀ではないだろうか。家族との絆はやはり豊かな人生に欠かせないことだと思う。

 

田舎暮らしの良いところ3 
スポーツやレジャーなどのアクティビティ

 田舎ならではの遊び、ハイキング、登山などの山遊びや釣り、ライン下りなどの川遊びへのアクセスの良さは、都会と比べてかなり良い。実際、車ですぐのところに泳いで遊べる川があるし、夏はそこでBBQもする。田舎の人間は川辺でのBBQが大好きだ。冬は車で1時間程度でスキー場に行ける。都会であればバスで数時間かかる距離にしか、こうしたレジャーにはアクセスできない。またスポーツができる場所も豊富に存在する。僕は社会人チームでバスケットをしているが、近くの中学校で週二回は練習する。東京にいたころは、駅を乗り継いで体育館へ行かなくてはならなかったし、そうした環境では自然と足が遠のいていた。体を動かせるアクティビティへのアクセスの良さは都会と比べて良いと思う。

 

田舎暮らしの良いところ4 人との繋がりの深さ

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 田舎では新しい人との出会いが都会と比べかなり少ない。逆説的だが、その代りに今関わりのある人との繋がりを大切にできる。一人の人間が、自分の所属するコミュニティ全て平等に重きを置くことは難しい。無意識にせよ、大切なコミュニティとそうでないコミュニティとバランスを取っているはずだ。そのため都会では新しい出会いが多い分、だんだんと気薄になっていく関係も多いはずだ。田舎では、所属コミュニティの絶対数が少ない分、一つひとつの関係性を大切にすることができる。
 少し話がずれるが、レストランで外食する場合も人との関わり合いで選択するようになる。都会では、レストランは星の数ほどあるし、あるレストランにとってもあなたは星の数のお客の内の一人だろう。しかし、田舎ではレストランの数は限られているし、ましてや味の良いレストランとなれば数える位しかない。だからこそ、足繁く通うようになるし、そうしているうちにレストランの方も覚えてくれる。都会と比べて絶対数が少ないお客のなかでも、良く来てくれる人として大切にしてくれるし、こちらも数少ない行きつけの美味しいレストランの常連としてお店側と深い絆ができる。時々特別なメニューを出してくれたり、美味しい食材が入った時はおススメしてくれる。こうした関係は本当に楽しいことだ。

 

田舎暮らしの悪いところ1
刺激を受ける機会の乏しさ、モチベーション維持の難しさ

 新しい人との出会いの少なさもあり、”この人すごいな”と影響をもらえる人と出会えるチャンスが少ない。新しいモノやコトの多さは都会に敵うはずなく、その点、都会の方が様々な刺激を受けることができる。実際そうした生活の方が楽しいし幸せだと感じるひとも多い。特に仕事のモチベーションを高く維持していく難しさがある。都会にいた頃は、周りにいた人達に刺激を受け、仕事や勉強など、モチベーションの糧とすることができた。友人が勤務先で活躍した話を聞けば、自分も頑張るぞと良い刺激を受ける事ができた。しかし、田舎に住んでからは、自分からそういった人たちと進んで交流をしていかなくては、刺激を受けることができない。

 

田舎暮らしの悪いところ2 
働く先が少ない 就職先の中身が働くまでわからない

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 都会からのUターン者やIターン者にとって一番の悩みは、田舎に仕事があるかどうかだろう。都会での社会人生活を終え、老後は田舎で過ごそうと来る人以外は、働く場所があるかどうかが田舎へ来るかどうかを決める重要な点となる。またどうやって仕事を探そうか悩んでいる人もいるはずだ。

 基本的に田舎にある会社は、規模の大小はあれど中小企業だ。中小企業ということは、常時採用をしている企業は少ない。今いる人員でなんとかやりくりしようというのが、中小企業の基本スタンスなので、採用を必要とする時というのは、誰かが退職した時の代わりとなる人材を探す時だ。だから、求人募集を出すのは不定期で、必要な人のみ、という場合が多い。もし田舎で暮らそうと考えている人で仕事を探している人は、常にアンテナを張って、中・長期的に情報収集をすることが重要だ。

 仕事の探し方は、大手の転職・求人サイト以外にも、現地のハローワークなどの就職支援機関を活用すると良いかもしれない。中小企業はむしろ、地域に住む人を対象に求人するので、地方田舎の求人は大手のサイトより、ハローワークなどの地域密着機関のほうが募集がある。またどこにもあるというわけではないだろうが、U・Iターンを支援するNPO法人などが、都会から田舎の企業へ就職斡旋をしているケースもある。そうした機関を利用するのも良い。NPOの斡旋先となる企業は、ハローワークでの募集のみならず、いろんな角度から積極的に求人活動をしている企業が多く、企業そのものが活気よく成長しているところが多い印象がある。またNPO法人のスタッフも各斡旋先企業のことをしっかり理解しているケースが多く、企業の中身や仕事内容を聞くこともできるかもしれない。こうした手段を利用しつつ、良い就職先を見つけることができれば、田舎への移住のハードルも下がるはずだ。

 

田舎暮らしの悪いところ3 移動が基本的に車

 電車やバスなどの交通機関が無いことはないが必要最低限しか整っていないため、基本的にどこへ行こうにも車で行くことになる。車の運転ができないとスーパーへの買い物すら難しい。これは車の運転ができない高齢者にとっては致命的なマイナス点だろう。僕たち世代にとっての一番の問題は、外食に行くときである。誰か一人はお酒が飲めない。東京にいた時はどれだけ飲んでも気軽に電車で帰ることができたし、もし終電を過ぎてしまったらタクシーで帰ることもできる。飲み二ケーションのハードルがかなり高いのである。そんな田舎には「代行」タクシーというサービスがある。2名の乗組員が来てくれて、自分の車も運転していってくれるというサービスで、サービス料はタクシー代とさほど変わらないので重宝している。

 

 いかがだっただろうか。かなりざっくばらんに田舎生活の良いところ、悪いところを紹介してみた。都会生活経験のるアラサー男性の、今現時点で感じている正直な意見として参考にして頂き、田舎への移住を考えている人に少しでも参考になれば幸いだ。